「阿闍梨餅」の満月

「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」は、もちもちっとした食感(しょっかん)が魅力(みりょく)でクセになりそうなお菓子(おかし)です。江戸(えど)末期(まっき)の安政(やすまさ)三年(さんねん)に創業(そうぎょう)されましたが、大正期(たいしょうき)に二代目(だいめ)当主(とうしゅ)が開発(かいはつ)した「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」で人気(にんき)が出(で)たそうです。そして、明治時代(めいじじだい)には旧(きゅう)九條(えだ)公爵(こうしゃく)御用達(ごようたし)にもなった程(ほど)の銘菓(めいか)だったそうですが、実は(じつは)戦後(せんご)三十年(ねん)近く(ちかく)生産(せいさん)が途絶え(とだえ)たそうです。しかし、現在(げんざい)では、若主人(わかしゅじん)が苦労(くろう)の末(すえ)に復元(ふくげん)したそうで、曜日(ようび)を限定(げんてい)して本店(ほんてん)だけで販売(はんばい)しているそうです。また「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」という名前(なまえ)の由来(ゆらい)は、高僧(こうそう)を意味(いみ)した梵語(ぼんご)を語源(ごげん)としていて、日本(にっぽん)では、天台(てんだい)や真言(しんごん)などの僧位(そうい)を表(ひょう)しているそうです。「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」は、生地(きじ)はもち米(もちごめ)をベースにし氷砂糖(こおりざとう)や卵(たまご)などの素材(そざい)を練り合わせ(ねりあわせ)、丹波(たんば)大納言小豆(だいなごんあずき)の粒餡(つぶあん)を包ん(つつん)で、焼い(やい)てある半生(はんせい)菓子(がし)です。しっとりとした皮(かわ)にあっさり風味(ふうみ)の餡(あん)が調和(ちょうわ)した人気(にんき)の一品(いっぴん)です。形(かたち)は、中央部(ちゅうおうぶ)が盛り上がっ(もりあがっ)たており、比叡山(ひえいざん)で峰(みね)修業(しゅうぎょう)を行っている(おこなっている)阿闍梨(あじゃり)がかぶる網代(あじろ)笠(かさ)を象っ(かたどっ)た物(もの)で、阿闍梨(あじゃり)が修行中(しゅぎょうちゅう)に餅(もち)を食べ(たべ)て飢え(うえ)に絶え(たえ)たという話(はなし)から考案(こうあん)されたそうです。また、「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」をそのまま食べ(たべ)ても美味しい(おいしい)ですが、阿闍梨(あじゃり)餅(もち)を電子(でんし)レンジで20・30秒(びょう)程(ほど)チンして食べる(たべる)と別(べつ)のおいしさを味わえ(あじわえ)るそうです。「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」を開発(かいはつ)した「満月(まんげつ)」さんは、材料(ざいりょう)の味(あじ)の質(しつ)などは全く(まったく)落とさ(おとさ)ずに、値段(ねだん)は上げ(あげ)ないよう努める(つとめる)というモットーがあるそうです。その為(そのため)「満月(まんげつ)」さんは、現在(げんざい)は、阿闍梨(あじゃり)餅(もち)、満月(まんげつ)、棹物(さおもの)の京(みやこ)納(おさめ)言(げん)、最中(さいちゅう)だけしか製造(せいぞう)しておらず、他にも(ほかにも)生産(せいさん)の途絶え(とだえ)ている菓子(かし)を1つずつ復活(ふっかつ)させる為(ため)に頑張っ(がんばっ)ているそうです。これが「阿闍梨(あじゃり)餅(もち)」のような人気(にんき)商品(しょうひん)を出す(だす)秘訣(ひけつ)かもしれませんね。

「阿闍梨餅」は、もちもちっとした食感が魅力でクセになりそうなお菓子です。